幼なじみ〜first love〜

絢音―side―

あれから…何時間ぐらい経ったんだろう……?




あたしは部屋の中で泣き疲れて、ベッドにもたれかかっていた。




もう二度と逢えない

蒼の顔ばかり




思い出してる……




もう…何も考えたくないのに……




「…眠りたい……」




どれだけ泣けば

涙は枯れて




どれだけ泣けば

疲れて眠れるかな…?




目を閉じると

蒼の顔が浮かんでくるから




また涙が流れる




「…ぅぅ…っ……蒼……」




ベッドのシーツを掴んだ。




――………急いで階段を登ってくる足音が聞こえる。




パパ……?




バタンッ…―――!!




「絢音っ…!」




部屋のドアを思い切り開けたのは、ミミちゃんだった。




「…どぉ…して…?」
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