いつもの1ページ
あたしの卒業アルバム



あたしと親友の雅美は今日は朝から大忙し。

中央階段を駆け下りた。

あたしたちのブレザーの胸でお花が揺れる。

「まずは1組と2組ね!!」

「けいちゃんとゆっきーには絶対書いてもらわなきゃ!!」

中央階段を下りきって、2人揃って左に曲がる。

「うわっ!!」

あちゃー。
ここで邪魔者出現。

「おまえらどこ走ってんだあー!!」

数学科の幸田先生。
ちなみにあたしの1年の頃の担任。
一回お説教始まると長いんだもん。

「すみませーん!!」

あたしたちの足はさらに速く回る。

「卒業式ぐらい大人しくできんのか!!」

「卒業式だから、ですよー!!」

遠くなる幸田先生に言い訳しつつ、あたしたちは廊下を走る。
< 1 / 24 >

この作品をシェア

pagetop