PRIDE<短編>


10数階建ての

ビルの前。


入口には

研いたみたいに

ピカピカ反射する


"株式会社○×商事"

の文字。


ビルの前でジッと仁王立ちのアタシは


その文字に睨みをきかせた。






次第に口元が

ニヤッと上がる。



釣られて目もとも

ヘラッと緩む。







ビシッとスーツを着こなすアタシは

どこからどう見ても
OLだ。

化粧も薄くしてみた。

ダサいリクルート用の靴は
どうしても履けなかったけど

ピンヒールのパンプスが

出来る女を演出してる。


周りの風景にも馴染んでる。


だってダテ眼鏡まで買ったもん。




今日をどれだけ待望んだか!!




その証拠に



会社の近くまでは











スキップで来た(笑)


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