ストロング・マン
「すげえ楽しいな」


週明け月曜日。気分は最悪だった。
週末は不覚にも修也に言われたことで頭がいっぱいで。ずっと悶々と考えていた。

はっきり言ってしまえば、修也のことは友達としては好きだけれど、付き合うとかそういうことは考えられない。
でも、そんな言葉を言ってもきっと修也は納得してくれない。今はそれでいいとか言ってくるんだろう。

私はそれで良くない。せっかく考え事が終わってすっきりしたと思ったのに、また考え事しなきゃいけないなんてごめんだ。


適当に朝ごはんを食べて朝のニュース番組を見ていつも通りの時間に家を出て駅に向かう。
私の通勤時間は早くも遅くもない時間帯のため、一番利用客が多い時間で、電車がすごく混んでいる。
決して始発から遠い位置でもないのに、すでにぎゅうぎゅう詰めでなんとか身体を車内にねじ込んだ。
月曜のこれが一番疲れる。週末回復した?はずの体力がすでに減っていくのを感じた。



会社について電源だけ入れてすぐに化粧ポーチを持ってお手洗いに行く。
この時期は歩くだけで汗ばんできて、会社に着いた頃には不快な状態になっている。だから、この時期には常備している汗ふきシートでさっぱりさせる。うちの会社はそこまで節電に力を入れていないため、すでにクーラーはついているが、やっぱり汗をかいたままでいるのは気持ち悪い。

汗を拭いてさっぱりして席に戻ると、すでにパソコンが起動していた。
パスワードを入力してメールソフトを起動させる。


あー今週も始まったな、という感じ。
土日の間にメンテナンスがある私たちのチームは、土日でもメールを送ることが結構あって、月曜の朝に見る量は結構あったりする。確認しているうちに仕事のスイッチが入り、自然と集中していた。


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