『―――ただいま~!
ちーちゃん、手伝って!!』


玄関から、隼人の呼ぶ声が聞こえた。



「…炒め物してんだよ?
後じゃダメなの?」


『ダーメー!!
早く来て!!』


仕方なく火を止め、玄関に向かった。


新年を迎え、あたしの誕生日を過ぎた頃だった。


過ぎ行く毎日のおかげで、少しずつ考える時間は減った頃。




「ゲッ!
何、この大荷物?!」


『“ゲッ!”はないっしょ?
せっかく金入ったから、プレゼント買ってきたのに!!』



あれから隼人は、前以上に優しくなった。


だけどそれと比例するように、仕事を増やしていた。


リビングのガラステーブルの上に大きな紙袋を置き、

隼人はあたしをソファーに座らせた。



『ココに、3つの箱があります!!』


手品の台詞みたいに言って出されたのは、

小さな正方形の箱と、長細い箱、そして2,30センチほどの箱の3つだった。



「…で?」


あたしは眉をしかめた。



『選んで!!(笑)』


「…意味わかんない。」


『一つはクリスマスでしょ?
で、もう一つが、1年記念!
そんで最後は、ちーちゃんの誕生日プレゼント♪』


そこまで言い、隼人はニヤリと笑う。



『どれをどれにするか、選んで!(笑)』


ずっと仕事で忙しかった隼人は、プレゼントを買えなかったことを気にかけていた。


だけどあたしは、大きなため息をつく。



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