「…そーいえば、テレビないのに、どーやってゲームすんの?」


隼人の家の前で、思い出したように聞いた。



―ガチャ…

『まぁ、見ればわかるって!(笑)』


子供みたいな顔で笑った隼人は、家の鍵を開けてあたしを招き入れた。


首をかしげながらあたしは、その後ろに続く。




「いつの間に買ったの?!」


パソコンはベッドの脇に移動しており、その場所にはデカいテレビが置かれていた。


見ると、寝室にも同じようなサイズのテレビが置かれている。



『驚いた?
今朝、届いたの♪』


テレビの電源が入り、芸能人のデカ過ぎるアップに、少し引いてしまった。



『…てゆーか、ただやっても意味ねぇよな?
負けたほうが罰ゲームってのは?(笑)』


「…何やるの?」


キッチンに置かれていたセブンスターを手に取り、怪訝に聞いた。



『じゃあ、負けたほうが相手の言うこと聞くの!!』


隼人は思いついたように嬉しそうだ。


だけどあたしは、煙を吐き出しながら口を尖らせる。



「…やだよ。
てゆーかあたし、隼人にして欲しいことなんてないし。
それに、隼人の言うことなんて聞きたくないもん。」



あたしが勝ったって、“仕事を辞めて”なんて言える筈がない。



『ダーメー!コレ、決定だし♪
とりあえず、ちーちゃんが勝てば、問題ないっしょ?(笑)』



まぁ、そりゃそーだ。


ため息をつき、寝室のベッドに背中をつけて座る隼人の横に腰を下ろした。



『ちーちゃん、どれにする?』


「あたし、ピーチ姫で良いや。」



適当に選び、スタートした。



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