「今日病院行ったんでしょ?どうだった?」


嬉しそうに聞くリュウジには……非常に言いづらい現実。


男の人って繊細だって言うし。


でも言わない訳には……いかないし。


「あのね、グラフとか見た感じはキレイなんだって。で、本格的な検査に入る前にリュウジの検査もしたいって言われちゃって……ゴメンね」


私の言葉にちょっと驚いた顔をしたリュウジだったけど、意外にも冷静に


「別にいいよ。何をすればいいの?」


それは、それだけ彼もコドモが欲しいって事。


「この試験管に精子を取って持っていかなきゃいけないの。しかも採取後2時間以内じゃなきゃ死んじゃうから朝の最悪でも8時ぐらいに……」


ホントに申し訳ないと思う。


病院は平日しかやってないし、リュウジは仕事で朝早くに出て行く。


大体朝っぱらから検査の為とはいえ精子の採取だなんて……。


「えっ?……って事は時間的に会社で取るしかないよ」


「だよね。その為に休むなんて無理だしね」


そう、リュウジの会社は今すごく忙しい時期だった。


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