もう死ぬ。

そう思った瞬間、警察が来た。

まさに間一髪。



そんな言葉が当て嵌まるな、なんて呑気に思った。

警察に取り押さえられている喜一君は、恐ろしいくらい冷静だった。

笑ってさえいた。


満面な笑みであたしに、


「凛大好きだからね。大丈夫だからね」


それをずっと繰り返していた。



それがかなり怖くて、喜一君が見えなくなってからも、頭から離れなかった。

「大丈夫ですか?」


若い警察の方が、あたしに聞く。


「あたしは大丈夫です。それよりあの男の方はっ……!!」

あたしを命を賭けて助けてくれた人。


その人の安否が一番心配だった。


あたしのその言葉を聞いた警察さんは優しく笑って、

「大丈夫ですよ。少し危険な状態ですが、命には別状ありません」


よかった……

あんなに血が出ていたのに……助かって、よかった……


床に広がる血を見て思った。




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