家に戻ったのはお昼を過ぎた頃だった。玲子の姿はなかった。

「さくら、玲子は?」

「辺りの散策、と申されておりました」

「そうか…戻り次第、教えてくれないか」

「御意」

部屋に戻り、部屋着に着替えた。玲子が、この話を聞いたらどう思うだろうか。そんなことを考えながら、中庭で槍の鍛練に励んだ。


日も傾き、あたりも紅く、夕焼けに染まった。


…遅い。


そのあたりを散策。らしいが。一体どこまで散策に出ているというんだ。これじや散策と言うよりは遠出じゃないか。

「さくら!」

名前を呼ぶと、前にすっと現れた。

「玲子は帰ってきたか?」

聞いてみたが、さくらは首を横に降った。

「帰りが遅い。本当に、どこに行くと、言ってはいなかったか?」

「はい」

うーん、と、唸る。

玲子が知っている場所は限られている。

信玄の家。
そこから一番近い町。


さくらと佐助に、手分けして、玲子がいないかどうか、探索に行くよう命じた。

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