7年目の浮気

プロポーズ

その夜、茉莉花は珍しく酔った。

あの後、普段飲み慣れない焼酎やビール、ウィスキーにまで手を出したので、当然と言えば当然だ。


どうやって帰ったのか、よく覚えていない。

芳雄からの着信にも今朝気付いた。


本当によく無事に帰れたな。
誰かに送ってもらったんだろうか。

こんな風に記憶をなくすことなどないので、本当に記憶がなくなることってあるんだ…と妙に納得しながら、茉莉花は、ガンガンする頭をかかえて出社した。
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