7年目の浮気
3.

真紀の結婚

なかなか仕事が忙しく、慌ただしく日々が過ぎた。


あの日以来、芳雄はおろか加藤にも会えていなかった。

真紀は落ち着きを取り戻していたが、まだ何も話してくれていなかった。

茉莉花自身、加藤の件を話すかどうか迷ってもいた。


「今日の夜、付き合ってくれない?」


真紀が茉莉花に声をかけた。


「、いいよ、もちろん。」


何か改まった雰囲気を感じて、落ち着かないまま終業時間を迎えた。
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