実録 出会い系サイト!!『実話』
「拓人、手…。」


「あっ…。」


ニッコリと微笑んでアタシを見ていると、


「いらっしゃい、拓人。」


お店のカウンターから声が聞こえてきた。


「こんばんは~。カウンターの隅に座っていい??」


「どうぞ…。あれ??今日は一人じゃないんだ、拓人。」


そう言うと今度はアタシを見て、


「いらっしゃい、お嬢様!」

と言って、ニッコリ微笑んでくれた。


見た感じは、40歳位の男の人。


「あっ。こんばんは、はじめまして…。」


そう言いながら、席に着いた。


「今日は何にする??」


「俺は、いつもの。亜美は何がいい??」


「えっ…。何があるの??」


そう言うと、


「ここは何でも創ってくれるから、亜美の飲みたいの言ってみて。例えば、『アミスペシャル』!!とか…(笑)」



「じゃ、お任せします。とびっきりのを…。お願いします。」


「はーい♪少々お待ち下さいませ。」


拓人は、タバコに火を点けてから小さな声で言ってきた。


「ここのマスターね、俺の先輩なんだ。だから、そんなに緊張しないで…(笑)」

正直、こんな静かなお店はあまり来たコトがなく、少し緊張していた。

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