小悪魔男子




「…分かったよ。じゃあ明後日の日曜日、うちに来て。真希ならうち分かるよね?」


「うん、1回だけ遊び行ったからね。

じゃあ二人とは駅で待ち合わせよっか」




…どーせ信じて貰えないだろうな。



気が重いまま、あっと言う間に1日が過ぎた。



放課後はいつも4人で遊んでから帰ってる。


今日はゲーセンでぬいぐるみやらお菓子やらを取って、嫌がる和樹を無理やり引っ張り込んでプリクラを撮ったりした。





「じゃ~、明後日ねぇ~」


「さな、和樹、バイバイ」


電車で通学している真希と薫ちゃんとは駅で別れた。


あたしと和樹は自転車を取りに駐輪場に向かう。


「さな、暗いから家まで送ってくよ」


「ん、ありがと」


和樹は優しい。


もちろんあたしだけじゃなくて、真希や他の子にも。


だから特別な感情がわかないのかも知れないな。


でも女の子を女の子として見てくれるのはとても嬉しかったりする。




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