小悪魔男子



160センチあるあたしと同じくらいの身長の大和。

その彼がぎゅっとあたしを抱きしめてくる。


寂しそうにくっつく体を抱きしめ返した。


「…早く僕のものになってね」


「え?」


何かいや~な予感が…。


「愛してるよ」


ちゅ。


一瞬だけだったけど、確実にキスされた!



「ば…馬っ鹿じゃない///!?こんなとこで!」


「じゃあ、誰にも見られないようなとこならいいんだね?わかった★」


「そう言う事じゃ…」


大和はあたしから逃げるように走って、10メートルほど離れた場所で振り向いた。



「もう元気になったから!ありがとー!!」



そう言って走り去ってしまった。



は~…ッ。



今度は何されちゃうの!?







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