Magic Academy ~禁書に愛された少女~

日常生活

気がつけば、いつもの少し固いベッドの上にいた。
起き上がり、辺りをキョロキョロと見回してみる。

「…私の部屋だ」

見覚えのある上衣。
数少ない私物の一つであるぬいぐるみ。
若草色をしたお気に入りのクッションに、クリーム色のカバーがかかったソファ。

「なんか…長い夢でも見てたみたい」

そう呟き、ベッドから降りようと、掛け布団に手をかけたときだった。

「!?!?」

見知らぬ男の人が隣にいて、気持ち良さそうにすうすうと寝息をたてていた。

「だ…」

誰?
そう言おうとして気づいた。


見たことがある。


そう思い、そっと呟いた。

「シー…ク…?」





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