Magic Academy ~禁書に愛された少女~
「とにかくさ、もう謝んなって!」

うみがにかっと笑って、ばしばし!とアッシュの背中を叩いた。アッシュは申し訳なさそうな顔をしたままだ。

「あーもう!この話はもう終わり!別に、アッシュが男だろうと女だろうと、友達にはかわりねーんだからさ!」

パンパン!と手を叩くと、ドルイドが目を輝かせながら聞いてきた。

「それで?法具倉庫にはあったのか?」

ドルイドに聞かれて、アッシュはそらの方を見た。そらは困ったような顔をして答えた。

「それが…言われてるような禁書らしき書物って、無かったんだよね」

ドルイドはがっかりとした表情をする。

「えー、マジでかよ」

うみの言葉に、そらは頷いた。

「やっぱ、七番目の不思議なだけあるよなー」

うみのその言葉に、アッシュが首を傾げた。

「どういう意味?」

「ああ、だってよ、七不思議って大抵の場合、七番目がわかんねーもんだろ?だから、解明にも時間がかかる。ましてや、アマダスの七番目の不思議だぜ?今まで解明されたことがないんだ、早々簡単には見つからなくて当たり前なんじゃね?」

言われてアッシュとドルイドは納得する。そらは少し複雑な面持ちになる。

「まーまー、そう気を落とすなって!1回で見つからなくて当然なんだよ、きっと」

そらはうみに背中をぱん!と叩かれて、苦笑いをする。


…ホントはここに、禁書がありまーす、なぁんて。

いえないよねぇ…
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