おれの恋
〜第3章〜



年を取るのなんて…あっという間で

気がつけば、また年を取る日がやって来た。


10代最後の1年が始まる(笑)



夜中の12時ピッタリに、沙耶から《おめでとう》メールが来た。


男やし、おめでとうとか言われても
正直、嬉しくないけど(笑)

《ありがとう(^-^)v》とだけ返事を返した。



朝、起きてリビングに行ったら

上の妹が俺に「お兄〜誕生日おめでとさん!」って言ってきて

覚えてくれてた事が、少し嬉しかった。



ほのぼのした気分に浸っていると…

キッチンから顔を覗かせた母親が

「あら!光、今日誕生日やったの!?すっかり忘れてたわ」だって(笑)


『まぁ…別にいいんだけどな〜』




そんなこんなで、いつもと少し違う朝を迎え

壁にかかった時計に目をやると…



『やばっ!!バイト遅れる!!』


急いで靴を履き、家を出る。


玄関のドアを開けると、肌寒い風が舞い込んで来た



俺のバイトは、駅前のスーパーと

夜、暇な時だけBARの手伝いに行ってる。




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