虹色サイダー
『で、ダイ。あんたが私に電話って何のお願いしかしら? まさかその歳になってアダルトビデオ借りて来てくれなんて……』


「違うから! いつまで引きずるのさ、その話」


『私が飽きるまで』



きっぱり言い切った……いい加減忘れてほしいのに。


というかあれは俺の意思じゃなくて俺のダチの意思だっていうのに。



そしてそれ以前に俺が電話したら頼みごと、って短絡的に決めないでくれるかな。


当たってる分、文句は言いませんが。



『で』


「いや別に無理には」


『内容と報酬によるわね』



わかっちゃいるけど、この性格で男にモテるって世の中の野郎共の目は節穴か?


ほんとにそこの息子にプロポーズされてるのか、甚だ疑問。


 
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