♂性別転換♀
魔力6

学校に着いたらまずは職員室に向かえ。


大翔からそう言われて一先ず職員室に向かい、担任の先生と校長先生から授業の進み具合やら学校生活など様々なことを聞かされた。


俺の所属するクラスは男時代と同じクラス。もちろん目の前にいる担任も男時代の担任でもある。


校長はまだしも、俺の姿を見て気づく様子がない担任。


大翔の魔法が効いている証拠。


それほどの魔力を持っているのなら、人体練成をした方が手っ取り早いと思うのだが?


そこから辺の魔力消費量はわからないので、愚痴をこぼしても仕方のないこと。


諦めて担任の背中にくっつき、教室に向かう。


二階の隅にある教室。


つい最近まで男として通っていた教室。


「自己紹介は自分でできるな?」


担任の問いに頷いて、教室の扉に手をかける。
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