COLORS【紫】パープルA
バラの花束はいかが?
 警視庁の秘密組織、『パープルA』の規則に基づき、私と廉は花屋を営みつつ、常に情報を収集している。
と同時に生活を共にしている。一階は花屋、二階が二人の生活スペースとなっているのだ。

「少しは片づけろよ」

「は~い」

もちろん部屋は別であるが廉は私の部屋のあり様を見て、口癖のように言う。
片づけるのが苦手な私にとってはほっといてくれという感じなのだが、キレイ好き几帳面の彼には見過ごすことができないらしい。

片づけても結局一週間も経てば元に戻ってしまう。
この繰り返しだ。
私としてはこの方が落ち着くんだけどな、どんなに散らかっていてもモノの置いてある場所は把握してるし。

「そーいや、次の任務来たぞ」

「それはそれは、頼りにされて何よりです。で、どんな?」
一応、部屋を綺麗にするフリで散らかっている犯罪事件を集めたファイルを整理してみる。

「アイドル北沢真帆(きたざわまほ)を狙うストーカーの捕獲」

「なるほど。今どきのストーカーは恐いからなぁ~甘く見てたら殺人事件にも発展し兼ねない」

「まずは被害者に会って情報収集するぞ」

「OK!」

斯くして私たちは今、旬のアイドル北沢真帆と接触することとなるのである。
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