美少女戦士 イグニス・ドラグーン・ユイ!
 「赤くないッ!」

 「あはっ、分かり易いな、ユイは~」

 「どういう意味さ!?」

 「ふぅん。じゃあ、気にならないよね。 別に他人の事なら」

 「い、いやぁ…その…き、興味はないけど 聞いてもいいかな…って」
 ユイは一層、頬を染めます。

 「よろしい。教えてやろう」
 友達はユイに耳打ちします。
 「いやね、朝、南先輩を校門で見かけたンだけど… 何か指輪してたよ?」

 ………!!
 
 「指輪ぁ!?」
 ユイは頭の中が真っ白になりました。

 そのため、先生の
 「…じゃあ、次。藤間!」
 という、声は耳に届きません。

 というのも…竜一は“寡黙”なタイプで、学校内でアクセサリーを身に着ける不良グループとは一線を画していたからです。

 ですから…
 「彼女から貰ったとか、かも…年上の女とかいそうじゃん」
 と、考えるのが普通です。


 ………!!!

 「か、か、彼女ぉ!!?」

 ユイは隣の隣のクラスの人にも聞える声で悲鳴を上げます。
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