准教授 高野先生の個人授業

“寛行さんと一緒にいたいなぁ”という私の言葉で、先生はあっけなく陥落し、

私は今夜もこのうちで、先生と一緒にすごせることになった

先にお風呂に入って、すっかり寝る準備も済ませた私は、

ベッドの中で本を読みながら、先生が来るのを待っていた

プロレタリア文学なんて、ぜんぜん私の趣味じゃあないけど、

これも、好きな人のことをもそっと理解するための健気な努力?なんちゃって

そうは言ってもやっぱり退屈で、飽きてきたなぁと思い始めた頃、ちょうど…

「ただいまー」

「おかえりー」

お風呂をあがって、寝る前のお支度を済ませた先生がやってきた

ベッドにもぐりこんで来た先生は、まだほかほかで、ほわんとあったかかった

清潔なお布団にくるまって、こうして二人でぬくぬくしていると、

すごく安心できて、心が幸福感でいっぱいになった

< 14 / 55 >

この作品をシェア

pagetop