ほどよい愛

明け方、目が覚めるとそっと寄り添って眠る葵が側にいた。

これまでは葵の臆病な気持ちが俺への壁とならないかを見極めながら、少しずつ心と体に愛情を刻みこんできた。

…夕べはそれができなかった。

ぐっすり眠る葵の体には、愛されたとわかる赤い印がいくつも残っている。
普段は恥ずかしさもあるのかためらいがちな応え方をする葵が、夕べはかなり積極的に体を預けてきた。

最初は戸惑いの中で葵を抱いていたけれど、そんな彼女の仕草や鳴き声が、俺のためらいをなくしてしまった。

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