ほどよい愛
その後市橋家で、ちいちゃんも交えてのお祝いは明け方まで続き、結局恭汰も私も泊まっていく事に。

おかげで翌日出勤しても、恭汰はともかく私は眠くて眠くて。
その日は何をしていたのか…よく覚えていなかった。

ただ、恭汰との結婚は三か月後の9月だって事はちゃんと覚えている…。

9月には仕事で日本に帰ってくる透に合わせての日程だけど。

あまりにも日がなくて、式場の予約も無理だろうと思ってたけれど

「俺の名前だしたら一発で押さえられたよ」

と苦笑しながらも嬉しそうに話す恭汰のおかげで、人気のホテルが押さえられた。

『相模恭汰』

はやっぱり凄い…。

そんな人と結婚できる自分の運命を、初めて大事にしようと思った…。

< 280 / 302 >

この作品をシェア

pagetop