ケイカ -桂花-
キンモクセイ
なんとなくぼんやりと、ただ日付だけが変わっていく数日を過ごした。
予想通りだが、学校でDとは何事も無かったみたいに、接している。
2人きりになったとしても、宗教にも宮崎にも触れることは無い。
ケイの部屋にも店にも数回行ってみたが、あの日から何も変わっていないのを見るのが嫌で、すぐに止めた。
宮崎とはあの屋上での話以来、会っていない。
メールも電話も来る事はなかったし、私からもしていない。
好きだという想いは、確かに私の中に残っているけれど、宮崎が宿命だと言ったインチキ宗教は、どうしても受け入れられない。
あの中でしか生きられない宮崎と、受け入れられない私。
私達2人には未来がない。
もし宮崎が私の事を本当に好きだとしても、それは変わらない。
そして宮崎も、多分、私達に未来がない事を分かっている。
だから何も言わずに消えた。
宮崎にとって私は特別だった、そう思いたい。
少なくともDやマミとは違う。
好きっていう恋愛感情かどうかは分からないけれど、何か特別に思ってくれていた、と思う。
そう思うことで私は随分救われた気がする。
だけど、私がそう思う事さえも、宮崎の作戦の延長上にあったのかもしれない。
もう確かめる方法すら無い。
予想通りだが、学校でDとは何事も無かったみたいに、接している。
2人きりになったとしても、宗教にも宮崎にも触れることは無い。
ケイの部屋にも店にも数回行ってみたが、あの日から何も変わっていないのを見るのが嫌で、すぐに止めた。
宮崎とはあの屋上での話以来、会っていない。
メールも電話も来る事はなかったし、私からもしていない。
好きだという想いは、確かに私の中に残っているけれど、宮崎が宿命だと言ったインチキ宗教は、どうしても受け入れられない。
あの中でしか生きられない宮崎と、受け入れられない私。
私達2人には未来がない。
もし宮崎が私の事を本当に好きだとしても、それは変わらない。
そして宮崎も、多分、私達に未来がない事を分かっている。
だから何も言わずに消えた。
宮崎にとって私は特別だった、そう思いたい。
少なくともDやマミとは違う。
好きっていう恋愛感情かどうかは分からないけれど、何か特別に思ってくれていた、と思う。
そう思うことで私は随分救われた気がする。
だけど、私がそう思う事さえも、宮崎の作戦の延長上にあったのかもしれない。
もう確かめる方法すら無い。