また恋をした、その時に。



  “…ごめん”

目に飛び込んできた、3文字の言葉。

僕は心美ちゃんを深く傷つけてしまったのは間違いない。



────まだまだ、僕には分からなかった。

恋愛をしている、人間の女の子のキモチを。



皐月ちゃんに、家にくるよう言われたけど

心美ちゃんが行かなければ
僕も行かないつもりでいたんだ。

ただ、心美ちゃんがクラスの皐月ちゃんと仲良くなればなーなんて思ったから…


今さら、言い訳になっちゃうよね…


胸が締め付けられる想いで、メールを読む。


“…ごめん。
今日はリクに変な所見せちゃったね。

私はもう大丈夫だから、
かまわないでほしいな。

そっとしておいてくれる?

これからは、普通のクラスメイトとしてよろしくね

メールありがとう”




───大きな壁が作られた心美ちゃんの心。

どうやったら、その壁が壊れて
彼女の心の中に入れるのかな?

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