また恋をした、その時に。



リクとの別れから4ヶ月後──…
寒さが厳しくなり始めた
11月の半ば。


私はいつもこの手紙を読んで、
ベランダから月を見上げている。




  ───ねぇ、リク

不思議だね。
今日の月はいつも以上に、
特別に輝いて見えるよ。

月の表面の模様が
くっきりと分かる。

それくらいに月の光は眩しくて。

無性にリクの温もりが恋しくなる

< 328 / 368 >

この作品をシェア

pagetop