【ｺﾗﾎﾞ】碧きコ惑のミューゼ～黄昏の彼方～

オレンジの瞳

大きなウエーブを描いた金髪が
短く額に掛かる。
ノインはハンドルから片手を離すと
イライラとそれを掻き揚げて叫んだ。

「ああ、どうしてヨーロッパの道って、
こう延々と同じ景色かなぁ。」

イライラのあまり殺気立っているので
金色の瞳が、
オレンジ色に燃えていた。
彼女の名前はノイン・ツバクラ。
１９歳で日本人で、大学生のハズだった。
なのに、
お金がなくなった。
十代前半の年に、
彼女は既に兵隊だった。
腕がよく、
自分でも怖いくらいの
人間殺人兵器で･･･

まぁ、そのことはおいておいて、
職業軍人だったので、
除隊する頃にはかなりの貯蓄があり、
天涯孤独の身の上でも生きてこられた。
なのに、ここへ来て、大学の入学金を
払い込んだところで、お金が尽きて
しまったのだ。
ノインは途方に暮れた。
しかしそこへ、