蝶々結び
ゴールデンウィークが明け、またいつもの日常が戻って来た。


連休なんて前日までは嬉しい物だけど、終わってしまえば意外と呆気ない。


「おはよ、七星♪」


「おはよう、優子!」


優子は元気な笑顔を見せながら、あたしの傍に来た。


「昨日はごめんね!でも、七星のお陰で助かったよ♪」


「イイよ!どうせ予定もなくて、暇だったしね……」


それに、優子が頼ってくれる事がすごく嬉しかった。


照れ臭くて言葉には出来ないけど、内心では本当に喜んでいた。


「七星〜!大好き〜♪むしろ、愛してる〜♪」


優子はそう言って、あたしにギュッと抱き着いた。


「はいはい、もう〜!」


あたしはそんな風に言いながらも、彼女の態度が嬉しかった。


優子は外見も内面も、本当に女の子らしくて可愛いな……


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