カレンダー的には今日は明らかに平日、そして、今はもう完全にお昼近くの時間帯。

どうにもこうにも大学教員の勤怠というのは実に曖昧なものらしい。

「学期中はともかく学生が休暇の間はコアタイムにしばられることはないんだよ」

「じゃあ、実質お休みということ?」

「うーん、まあ世間から見ればね」

寛行さんは言い訳しないかわりに苦笑した。

大学教員は研究者と教員の2足のわらじを履いている。

学期中は講義やゼミなどの教務が立て込んでおり教員として忙しい。

そのため、授業のないこの時期は研究者としてガリガリ集中できる貴重な時間なのだ。

そんな大事な時間なのに?平日の昼間から彼女と外出?

なーんて、まるでサボってるように思われても無理もない。

だけど、これは本人の裁量で仕事のスケジュールを調整できるから。

オンとオフの区別が曖昧な仕事だけど、自由度がある仕事というのもまた事実。