臆病なサイモンのレビュー一覧
サイモンくんはダチにも家族にも、ちょっと怯えている。 だって怖いから。 どんな風に思われているか怖いから。 でもね、ダンゴが変えてくれたんだ。そんな世界を。 彼女は優しくないけど、でも臆病ばっかじゃ優しくない世界なんだって教えてくれた。 サイモンくんの悩みに共感できるし、笑えるし、自分の在り方や家族の関係に悩む。 だから本当に大好きな作品でした! ニンゲンだもの、頑張らなきゃ!と思えるお話で、これぞ青春だって思えました。 振り返れば恥ずかしい中学生時代かもだけど、でも、思い出したら絶対に微笑ましい青春。 サイモンくん、よく頑張りました。 君の頑張りを見習いたいです。
ダチにも家族にも、いつだって怯えてたサイモン。 そんなサイモンを、ひとりのみたらし転校生、「ダンゴ」が変えてくれた。 決して優しくない言葉ばかりだけど、その中で優しい世界を教えてくれた。 いっぱい泣いて、いっぱい笑って。受験生だからって何?「せーしゅん」しちゃおーよ!ダチと馬鹿やって、「オトウサン」って「オヤジ」って呼んで。周りからすれば「くっだらねえ」って思われるかもだけどさ。 サイモン、臆病ヨウチューから進化します!立派になれずとも、ダンゴにいっぱい色んなこと教えてもらって、踏み潰されないよう「ニンゲン」頑張ります! サイモンのパツキン、「アリ」に決まってるよ。
15歳の思春期の難しい年頃に、+αでさらに難しい心情… その描写がとってもリアルです! 中学時代の最後の夏が、中学時代で一番青春ってことでしょうか!? ほのぼのとして爽やかな中に、どこまでもほろ苦くてほんのり甘酸っぱいです!!
チクショー、オレヤバいかも。 だってさ この作品の続き とてもとても読みたいし。 モリもとせーんせ よろしく頼むよ。 えっ?どこがよかったかって? この臆病さがさ、とてもよかったぜ。
過剰な自意識、これぞ青春! 額にキラリと光る爽やかな汗はありませんが、心にタラリと流れる冷や汗、ジワリと湧き出るあぶら汗はございます!みたいな。 サイモンくんの語り口調が非常にイイ味出してます。痛く、しょっぱく、香ばしく。賑々しく振舞う外面とナイーブな内面とのギャップも“あぁ、思春期”です。 行きつ戻りつ、考えすぎてこんがらがったり。それでも少しずつ前へ前へ、ちょっとずつ成長していくサイモン君とだんごちゃん。男女の友情も、甘すぎず酸っぱすぎずにイイ感じです。 笑いあり、ほろりとするところあり。読後の爽やかさはまさに“これぞ青春!”です。