男装ホスト.Lie ~私の居場所~

認められない







今日のお仕事終わり!





いつもならお酒の酔いと仕事が終わった達成感で気持ちよくなってる頃やねんけど…今日はそんな気分じゃない。





だって…何か翔央が落ち込んでるように見えるんやもん。





普段と同じ感じを、作ってる…感じ?





俺の考え過ぎやろか。














晴「翔央っ」



『…』



晴「…」













ほら、俺の呼びかけにも上の空。
















晴「しょーっ!」








気づかれなかった事がなんか悔しくて、体重を掛けるように後ろから飛びつく。




あぁ、すっぽり納まる。




俺もよくそう言われるけどそれ以上、翔央はほんまに華奢やな…










『わ…っ!?何や晴樹!いきなりびっくりする』



晴「いきなりやないって!呼んだんやで?」



『気づくように呼べや』



晴「…むぅ」



『とりあえず離れて?』



晴「…」



『…晴樹?』



晴「なぁ…」



『ん?』



晴「何かあった?」


















……沈黙。







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