気付けば溺愛
「あの日、お前を抱いて俺のもんになったって思ったのに、相変わらずの友達以上ってとこにいてるし」

「…私を抱いたのは、成り行きでしょ?」

「…はあ~。やっぱそう思ってたのかよ」

大きく溜息をつく拓真は少しの怒りを目に浮かべると。

「…成り行きで女抱くなんてしない」

「だって…」

「この2年ずっと側にいたくせに、俺の事わかってなかったんだな」

「…わかりにくいし」

「は?」

「…拓真ってわかりにくい」

「どこが!ずっとお前の側にいたろ?」

< 34 / 38 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop