恋めぐり
「私は用心棒兼歌姫。客の相手はしない。ミレイナ、このオフ軍人の相手、お願い」

オウリは接客中のミレイナというブロンド美人を呼んだ。

彼女は若いが、客のタイプに合わせて接客できる器用な子だった。

「待てって。オレはお前が良いんだよ」

腕を捕まれた瞬間、オウリは勢いよく振り払う。

「さわんないで!軍臭くなるでしょ」

「そんなに軍人が嫌いか?」

過剰な反応にさすがのカインも彼女から手を引いた。
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