恋めぐり
「そう」

「呼び出されたら普通来るでしょ」

「じゃあ、私は普通じゃないのね。さよなら」

私は普通じゃない。

だって、神の使いが目の前に現れて、死を告げられるなんて普通じゃない。


「帰すわけには行きませんよ。こっちも仕事なんで協力をお願いします」

鞄の持ち手を捕まれて動けない。

細い腕をしてるのに、強い力。やっぱり男の子だね。

諦めるしかないよう。

「手短にね」

「もちろん」
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