◇禁断恋愛◆
第七章
「わかったな?日菜・・・」


そう言って父さんは、日菜に聞く


日菜は、泣きそうなのを我慢するように下を向く


俺は傍で日菜にしか聞こえないように言う


「嫌だって・・・言えよ。俺の傍にいてよ・・・」


そう言うと日菜は、ぱっと俺のほうを見上げた


そして・・・小さく呟いた


『嫌・・・です・・・っ・・』


父さんの顔は、また怒りで赤くなる


「嫌だって言ってるじゃん。考え直してよ」


そう言う


「それは無理だ。このままになんて出来ない!」


そう俺に言った


結局は無理だったのかな・・・・・・・


「じゃあ、日菜と話、させて?ちゃんと帰って来るから」


そう言うと俺は返事も聞かずに、上着を取ると・・・


日菜を家から連れ出した

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