レオンと唯は、高速を飛ばして、急ぎ県警に向かった。


『身元不明の遺体が見つかり、近くに携帯が落ちていたんです』


村儀の言葉が、頭の中をよぎる。不安で胸が締め付けられるように苦しい。2人の間に、会話はなかった。


『着信履歴にあなたの電話がありまして』


遺体は身元不明。稜夜ではない可能性は十分にある。


『できましたら、遺体の身元確認にご協力を』


深いため息が出た。昨日までは確かに生きていて、会話もして、一緒にライブを見て、ご飯を食べた。


「大丈夫。きっと、何かの間違いだ」

「そう…だよね」

両手をぎゅっと握り合わせて、祈るように唯はそっと目を閉じた。



お願い、神様。どうか、稜夜先輩じゃありませんように…


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