【連作】そらにかなでし〜平安朝禁断恋草紙②〜
さて、この月の夜から、またいくつかの月の巡りを経て、時節は秋にございます。

一の君と一の姫、お二方の間には、互いの情をお確かめになったあの夜以来、何事もございませんでしたが、相思うお心は、積もるばかりにございました。
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