特等席はアナタの隣。
第九章〜重なる2人〜
「まさか黒崎君がいるとは思わなかった♪」
「もっとオシャレするんだったのに〜!!」

女の子たちの黄色い悲鳴が聞こえる。



カラオケ店の一室。
麻美と慎君、3人でカラオケに向かった私は、少し遅れて到着した。


黒崎君、やっぱり来たんだ…。


女の子たちに囲まれ、不機嫌そうに眉を寄せている黒崎君と一瞬目が合った。


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