特等席はアナタの隣。
第二章〜二人の距離〜
「で??それから??」

「それからって…別に何も」

「なぁんだ。貴重な笑顔を見てモカもついに恋に落ちたのかと思ったのに」

「違うよ!ただ貴重なものが見れたから興奮しちゃって」



お昼休憩、ベンチがある中庭のテラスでお弁当を食べながら、今朝見た黒崎君の笑顔について麻美に報告していた。


「あの笑顔は心臓もたないって。彼女になる子はきっと大変だよ」


< 20 / 412 >

この作品をシェア

pagetop