続・幸せの契約

Miss you

ディナーの時間はなかなかの盛況ぶりで


私は忙しく動き回る


カランッ!


ドアベルが鳴ってお客が入ってきた


「いらっしゃいま…せ…。」

挨拶をして頭を上げると

目の前には…



「大…和…さん!!?」


スーツ姿の大和さんが立っていた


驚いて
動揺する私に

大和さんは優しく微笑む



「1人ですが、席は空いてますか?」



「え?!」


大和さんの言葉に困惑する


「カウンター席でもよかったら、どうぞー!」


マスターの声が厨房から届いた


その声に背中を押されて
右手をカウンター席に向ける


「あちらになりますが…
よ、よろしいですか?」


声が震える…



大和さんが目を細めて
にっこり微笑んだ

「ええ、結構です。」


そして
ゆっくりカウンター席に座った
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