★★★★☆
ただ、素直に
1人の男を好きになり、純粋であるからこそ時に、痛んだ。

『実話で一人称』という、携帯小説ではありがちなスタイルの中で、この作品は本当に『健やか』で、フィクションであれノンフィクションであれ、主人公を応援したくなる魅力がある。

最初は戸惑いがちに綴られている文章も、ページを進めていくたびに読みやすくなり、150ページを越える頃には、素直に主人公を見守っている私がいた。『実話』というくくりで、色々な感情を持つ方はいると思う。
けれど作者本人が感じ、痛み、そしてそれを乗り越えたという事実。その道程が、この作品にはある。

人を信じること
人を愛すること
裏切られるたびに難しくなるのに、それでもすれることなく、再び歩き出すことを決めた彼女に、心からのエールを。

彼女が進む道の先は、これから訪れる春のように、明るい。
如月 蜜
08/02/27 11:35

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