俺たちの反抗
第四章
俺が学校に戻ってきてからしばらくが経った。

俺はいつの間にか不良グループに入っていた。

クボタの影響が大きかったのかもしれない。

不良たちは俺を優しく迎えてくれた。

かつて俺をいじめていたのが嘘のようだった。

仲良くなり、本音で話してみて、不良たちも今まで悩んで生きてきたのが分かった。

片親の者、親にひどい育てられ方をした者、勉強についていけない者、色々な悩みを抱えて生きてきた不良たちがいた。

そして驚いたのが俺のようにいじめられた経験を持つ者が多かったことだ。

不良たちはみんな弱さを持っている。

傷つけられ、涙を流し、強く生きなければと弱さを隠し反抗しているのだ。

俺と同じ。

不良たちと話していて、俺は何も隠すことはなかった。

何も恥ずかしいことはなかった。

はじめて心から分かり合える友達ができた気がする。

俺は嬉しかった。
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