今よりもっと強くなれ!!~我が子が障害を持って生まれたら…~
里美さんは泣きながら旦那さんに言ったと言う。
『赤ちゃんね、普通じゃないんよ』
旦那さんはニコニコ顔から曇り顔に変化した。
そのまま里美さんは
『ダウン症だっ・・・・って・・』
旦那さんは里美さんに酷い言葉を言ったらしい。
俺の子供じゃない・・・・と。
私はその言葉に衝撃を受けた。
私は思わず里美さんに
『そんな事を言ったん? かーくんの事を。
ダウン症だったら、障害を持ってたら自分の子供じゃないなんて酷すぎるじゃん!
……確かに普通に産まれて来るものだと皆思って誕生を楽しみにしてるけど、その、障害を持った子供の親になった時は確かに現実を受け入れたくない気持ちも分かるけど、でもでも、………』
私は、涼也が知的障害だと分かった時の気持ちを思い出しながら言った。
里美さんは、私に有り難う。
と、言った。
その後、里美さんの旦那さんは障害の子供は育てたくないから…と、里美さんに離婚を切り出したと言う。
旦那さんは、かーくんを1度も抱く事なく、かーくんが産まれて1年後に離婚が成立した。
こんな事があるのかと私は、見た事も無い里美さんの元旦那の事を人間では無いと思った。
障害の子供を持ったらすぐには受け入れたくないのは分かる…でもそれは事実であり自分の子供には違いなくて自分自身を強くしながら障害の子供を育てていくのが当たり前なのに。