現代戦国時代2
従えるもの
――何か嫌な感じがした。 

背筋がゾッとするような感覚に俺は立ち止まる。
 
「幸村!?何やってる、おいていくぞ?」
 
「おっ……おぉ」
 
隆盛に手を引かれ、俺は再び走り始めた。
 
源内、隆盛の二人とともに合戦場から抜け出そうとはしているのだが、なかなかそうはいかない。
 
「なんだ、貴様らは!」
 
「引剥ぎか!?」
 
どちらの軍でもない俺らは、他の奴らにとって敵にしかとらえられない。
 
容赦なく襲い掛かる刄に対抗しつづけるのは、なかなか骨が折れる作業だ。
 
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