クリ-ミ-ココア
いつもならセリと一緒になって私の事を笑うのに、今日は



「う〜ん…」と悩んでいる様子。



そして「俺の思った通りかもな!」



そう言った。



昇降口まで歩いてた私達は崇の声に立ち止まりセリと振り返った。



「なんなの?」



セリが問い掛ける。


私もセリの言葉に頷いた。


「俺なりに比奈を応援しようと思って!比奈に似合う人物を会わせてみたのだ!」



得意げに話す崇は腕を組んで頷く。



私を応援?

似合う人物?



「それって〜……イズミ君?」



先に口を開いたのはセリ。


「そーゆーこと」



崇の発言に



「……………って!!!
えーーーーっ!!!」



廊下に響くぐらい驚いた。


「んな驚くなよ〜」



うるさかったのか顔をしかめながら崇が言う。



「んーイズミ君いいけど…私的にはやっぱり恋也先輩とくっついてほしい!」



「いやいや…それはないから!」



セリは面白がって……



「誰と誰がくっついてほしいって?」



「うおっ!!!!」



突然の登場に私は変な声をあげた。
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