加奈子と里佳が後ろから追い掛けてくるけど、あたしは構わずに構内受付に向かった。

 うん……? 校舎の傍に、見覚えのある黒い車が停まってる。やっぱり篠宮さんだ。

 そのまま車に向かって走っていたら、運転席のドアが開いて、スーツを着た篠宮さんが降りてきた。

 その姿を見た途端、足が止まっちゃいました。

 ……す、凄い。メチャメチャカッコイイよ!

 この前は、白いスーツにカラーの開襟シャツのラフな格好だったけど、今日はきっちりとしたスーツを着てる。

 ネクタイもちゃんと締めていて、おまけにサングラスまで! 開いたドアに手を掛けて立ってる姿は、まるでモデルみたい。

「ひゃー、あれが篠宮さん? 凄い、想像以上だわ」

 あたしの隣で、同じ様に足を止めた里佳が感嘆した。

 里佳、あたしも同意見だよ。この前も十分カッコよかったけど、今日は比べ物になんない!

 ボケッと突っ立っていたら、加奈子があたしの横を走り抜けて行った。

「あ、加奈子?」

 走って行った加奈子は、篠宮さんの前で丁寧にお辞儀してる。

 ……あれ? 篠宮さん、サングラスしてるからかなぁ。なんかこの前と印象が違う?

 でも、車は篠宮さんのだよね。とりあえず挨拶をしに行こうと足を進めたら、篠宮さんがサングラスを外した。



 その時のあたしの心境は、雷に打たれたのと同じくらい衝撃的でした。


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