KISS OF LIFE
突然のことに、あたしの頭の中はパニックである。

腰の手をいかがわしく感じるのは、あたしだけなのでしょうか?

ケータイ小説の中ではよくあるシーンなのに、いざ自分が経験すると恥ずかしい…。

「か、課長…?」

「渡したいものがあるんだ」

そう言ってあたしの膝のうえに置いたのは、由香ちゃんから渡されたラッピングの箱だった。

「開けて」

南野課長に言われたあたしは、ラッピングを解き、箱を開けた。

「これ…」

箱の中から出てきたのは、四つ葉のクローバーのネックレスだった。

「由香が用意してくれたんだ」

南野課長が言った。

「あいつ、ジュエリーショップで働いているんだ。

この前は、彩花に渡すプレゼントの相談をしていたんだ」

「えっ?

じゃあ、休日前のは…?」

そのためだったってこと?

そのうえ、由香ちゃんと一緒に休日にジュエリーショップにいたのって…ネックレスのため?
< 63 / 152 >

この作品をシェア

pagetop