桜華乱舞 〜蒼き月夜に永遠の誓いを〜
壱桜

光輝く桜





「……の………」





「篠塚!篠塚 桜!」


誰かのず太い声で私は目を覚ます。




ここは………?



上半身をゆっくりと起こし、起きたばっかの目をごしごしとこする。




なんかとても不思議な夢を見た気がする


だが、所詮はただの夢


人間の記憶の奥底に眠る運命なのだ。



私は未だにぼーっとしていると


「いつまで寝てる!!下校時刻はとっくに過ぎてるんだぞ!!」



バカデカく怒鳴り散らしている人物に私は視線を向ける。



あぁ、コイツの存在を忘れてた。



小太りで頭のてっぺんが若干はげてるこの中年のおっさんは、
私の担任の先生。




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