被害者

仮想現実

 『今日、会社の同僚に、¨お前みたいな奴、社会人として失格だっ!¨て、言われました。
 確かにそうかもしれない。でも、私は自分なりに一生懸命やってるのに……。
      
 ごめんなさい愚痴言っちゃって
 仕事で疲れてるのかな?明日も、頑張ります』
     
 日記が更新されました。
     
     
     
 ………これで、又、私の信者が増えるわね。
 
 携帯ホームページをやり始めて、一週間がたった。その間、彼女の友達登録は300人を越えた。友達登録が、一気に増えたのには理由があった。
 最初は足跡や伝言を残したりして、友達を増やしていったが、それにも限界がある。
 友達(彼女に取っての信者)を増やすには……?と考えていた矢先に、ある一通の携帯メール(このサイトは、自分のホームページを持つと、サイト中で、メールのやり取りが出来る仕組みになっている。)が、送られてきた。
      
      
      
      
 『アンタ、何なのこっちは聞いてもいないのに、自分の趣味、語ってきたり、人の友達にまで、足跡や伝言残したりっ(しかも、私と友達とか名乗ったりして)これ以上しつこいなら、サイトに通報して、リストに登録するよっ』
       
 そんな一通の苦情メールから、彼女の友達が一気に増え始める事になる。
< 3 / 6 >

この作品をシェア

pagetop